英語のスピーキングテスト中止求める陳情が教育委員会で趣旨採択

11月21日の区の教育委員会で、都立高校入学試験への英語スピーキングテスト導入見直しを求める陳情が、文教委員会と同様に趣旨採択となりました。4回の審査を経て、その直前ですが、「陳情者の意見はわかる、子ども保護者も先生方も大変だと思う。一方準備している受験生もいる。中止はさけたほうがよい」「趣旨は理解できる。生徒保護者先生方も大変。都教委はよく聞いてほしい。しかし、現段階での延期検討は難しい。生徒たちの不利益にならないように、事実関係を精査して改善したい」「陳情者の訴えはよく理解できる。英語教育の推進は大切。グローバル化は必要。一つの方策としてテストがある。要望書の提出にはおよばない。常に見直し改善を」「陳情書は理解できる。現場の校長も名を連ねて論議してきた。都教委の再検討を望む。陳情には同意できない。採択できない」と教育委員が意見を述べ、教育長が「子どもたちの英語力を高めたい。不安の声が起きている。テストの手続きが大変とも聞いている。今後、試験のことをどう生かすか。改善はしていきたい。今から中止の要望をしたら一層不安いさせる。趣旨は理解できる。都教委には中止を要望しない。趣旨採択とする」とまとめました。

現場の先生は対応に追われて、帰宅は10時過ぎと。テストの要綱が遅く届いたことから、生徒に徹底するために学年集会を行って、手引きの読み合わせをした学校もあります。また、会場が遠距離、生徒の拘束時間が約3時間、12時半までに会場に到着し、解散は15時40分。待ち時間が問題なくすごせるかなど、先生方が心配しています。直前に学校に届いた書類(11月20日付)では、「平熱が37度以上です」と記載して校長印を受験票に押す!。教師用の実施要綱が生徒用の後に来たと。子どもにはすでに受験票を配った後で、大変な作業となったとのこと。不登校の子は申請書を保護者に書いてもらい不受験者扱いになるとのこと。通常の入学試験は、会場までの下見や準備の内容を丁寧に先生方が事前に子どもたちに伝えていますが、今回のテストは実施要項が学校に届くのが遅れ、会場も11月上旬になってやっとわかったような状況です。

あまりにも実務が乱れています。都教委の責任が問われます。これで入試に活用とは驚きです。英語のスピーキングテストは27日に実施です。入学試験の点数に組み入れないことを求めます。