坂尻まさゆき

地域公共交通の維持を! 練馬区

2026.10.24

どの地域でも区民が暮らし続けるには、コミュニティバスをはじめとする地域公共交通の充実は不可欠です。しかし、現状は運転手不足などによる減便・廃止が相次いでいます。

練馬区のみどりバスも、減便されてしまいました。氷川台ルートは、練馬駅に行くルートと光が丘に行くルートに分けられましたが、それぞれ2時間に1便しかありません。これでは利用しようという気にならなくなってしまいます。

練馬区自身も、練馬区地域公共交通計画に「現状維持することも容易ではない状況」と明記しています。

計画にはデマンドタクシーなどの新たな交通手段の導入を明記し、区民からも期待の声が上がっています。

デマンドタクシーも交通手段として導入していくとしても、それでバスの代替の役割を担えるとは限らないし、バス路線の縮小を前提とするべきではありません。今あるバス路線をどう維持し改善させていくかも重要です。

また計画では、区内のバス乗務員数の目標を、今後20年間にわたる長期目標として「900人程度に維持する」としています。乗務員数を維持するだけでなく、増やしていくことを考えなければ、すでに減便されたルートを元に戻すこともできません。

公共交通を根本的に維持拡充していくには、行政が直接財政的な面を含めて責任を持つ必要があります。

韓国ソウル市では、行政が運行費を管理し、赤字を補填する「準公営制」により乗務員の処遇を抜本改善し、運転手不足を解消しました。国内でも、岐阜県飛騨市が赤字補填等に年間1億5,000万円の上限を定め支出しています。どちらも総予算の約1%に相当する財政支出を自治体の責任で実行しています。

これまで共産党区議団が運転手確保の支援を求めた際、区は「自治体をまたぐ運行での不公平を避けるため、国や都との連携が基本である」としてきました。ではどうするか。

広域連携で運転手の確保、路線の維持を

都内自治体をまたぐ広域行政である都が主体となって、自治体をまたぐバス路線網を維持するため、乗務員の処遇改善や運行補償を事業者に直接行っていくことが必要になります。

栃木県那須塩原市・大田原市・那須町の共同補助や、青森県八戸(はちのへ)圏域に属する8市町村が一体となった公共交通計画など、自治体の枠を越え路線の維持に取り組んでいるところもあります。

練馬区が積極的に周辺自治体に働き掛け、近隣自治体を巻き込み、共同で処遇改善や運行維持の助成を行う広域連携の仕組みをつくっていく。簡単なことではないですが、そういう取り組みを求めました。

区は、「区内を走る多くの路線バスは、周辺区市にまたがり運行していることから、交通事業者への支援は、国や都、関係自治体と連携して取り組むべきもの」としたうえで、「運転手の就業環境の改善に関する財政支援等を繰り返し都へ求めてきた。」ということです。

そのこともあって、東京都が「燃料費高騰に直面する交通事業者の負担軽減に向けた支援金の支給に加え、今年度からバス運転手の居住に係る新たな補助金の支援などを行って」いることから、現時点において、区単独で財政支援をする考えはないと答弁しました。

また、人材不足が進む中、現在ある路線全てを維持していくことは難しいことから、路線維持を目指すとともに、地域にあったサービス水準の維持を図ること、地域住民等との協働によるデマンドタクシーなど、新たな交通の取組も進めていくとしました。

住民にも運転を担ってもらおうというんでしょうか?高齢化が進む中で公共交通の必要性が増しているのに、住民に担わせるのは合ってない気がします。

思い切ったシルバーバスの値下げを

また、高齢者の移動権を保障する施策として、シルバーパスの負担軽減を求めました。

都の施策により、住民税課税世帯の購入費は年間1万2,000円へと引き下げられたものの、年金生活者にとっては、依然として大きな負担となっています。

23区内では、荒川区を皮切りに、10月からは豊島区が実質1,000円化を決定したほか、墨田、港、江戸川、葛飾などの各区も一斉に実施を決めました。さらに来年度の実施方針を掲げる足立区や、隣の杉並区、実質2,000円とする江東区などを加えると、こうした動きは、23区の約4割、9区にまで広がっています。

高齢者が経済的負担なく外出し、歩く頻度が増えることは、健康寿命の延伸とともに、めぐりめぐって練馬区が負担する医療費を引き下げる合理的な投資になるのではないでしょうか。練馬区でも、シルバーパスの一律1,000円という区独自補助を実施するよう求めました。

しかし区は、都が自己負担を12000円に引き下げたから区が独自に補助を行う考えはないとしました。

負担は下がったけどそれでも重いよと言ってるのですが…なんだかかみ合ってない答弁だと思います。
都内で広がっている中、貯金を増やしている練馬区に出来ないことではないと思いますので、これで終わらせず、繰り返し求めていきたいと思います。

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