大和リースと日比谷アメニス

江戸川区の総合レクリエーション公園と新左近川親水公園のリニューアルをParkーPFI事業を取り入れて行った江戸川区。決算特別委員会でその内容について質問をしました。

日比谷アメニスへの公園指定管理料は、2026年度は約2億円を区が支払っていました。この2億円をこえて指定管理者が利益を上げた場合は、余剰金を支払いますが昨年度は余剰金はありませんでした。キッチンカーの出店料金(区が上限を決めている)はすべて日比谷アメニスの収益に。公園補修の必要経費は区が指定管理者に支払う。また、大和リースは、ParkーPFI事業として工事費用の1割を負担していますが、公園内の駐車場の料金はすべて大和リースの収益です。また、公園内にある店舗の賃料は当然大和リースに入ります。江戸川区は、この店舗と駐車場の土地を大和リースに貸していることになり、その土地代は1年間で1500万円です。20年間の契約で年1500万円をはらいますが、安いと思います。駐車料金だけでも年間の合計は1500万円をうわまわるのではないでしょうか。大和リースと日比谷アメニスはかなり利益を上げているように思われます。

Park―PFI事業は、区民の財産である公園を、リニューアル工事の1割を負担してもらう代わりに事業者に儲けを提供するしくみだと、私たちは批判してきました。子どもの広場に7つの店舗(お酒を提供するお店が6)を作り、ファミリースポーツ広場のまん中にカフェの店を作り、トイレを5か所も削った設計を認めた江戸川区です。私は、今後は、区内の公園はPark―PFI事業を一切行わないことを求めました。しかし、今のところ予定はないが実施の可能性は否定しませんでした。でも、事業者は儲かる見込みがなければ、ParkーPFI事業に参加することはないと思います。

西葛西子どもの広場は、暑さ対策として、公園の西側にはミストがありますが、木陰が少ない公園東側にもミストの設置をしてほしいと提案しましたが、10年たてば順調に木が成長するとの答弁で驚きました。昨年の第4回定例会でも同じ質問をし、同じ答弁でした。熱中症対策に10年待ちなさいとはどういうことでしょうか。全く納得ができません。子どもの広場の名称を残しているのですから、ミストをつけるべきです。

また、左近川親水公園のレストランを利用しようとしたら、午後3時でオーダーストップといわれ驚いたと区民の声があります。レストランのスペースが少なくフィトネスクラブになっていることは以前から指摘していました。

5月の区の世論調査で満足度の1位は緑化の推進でした。江戸川区の魅力となっている緑化の推進とは真逆の状況になったのが、西葛西子どもの広場の公園リニューアルであったといえます。大きな木陰を作っていた樹木を伐採し、低木を植栽していますが、木陰を作る木は5本しかありません。公園設計の際、樹冠被覆率の向上をどう考えたか質問をすると、子どもの広場は樹木が茂って暗くなっていた。それを明るくしようと、移植できるものは移植し、新たに植えた木は10年たてば順調に成長するという執行部答弁を繰り返しました。本当に残念な答弁です。

樹冠被覆率の研究者、白石さんの2024年7月発表の論文によれば、23区の都市部の樹冠被覆率は2013年から2022年の9年間で9.2%から7.3%に1.9%減少したとしています。江戸川区は樹冠被覆面積が5.2%から4.7%に0.5%減少です。江戸川区が一人10本の目標を達成したといっても、街路樹の強剪定が行われたり、低木の数が増えたりでは、樹冠被覆率は減少します。樹冠被覆率を高める視点を加えた緑の基本計画が必要ではないでしょうか。